ダイブマスターへの道-7章:5日目

五日目。慣れてきたような疲れが溜まってきたような。腰は相変わらず痛い。立ちっぱなしなら痛まないので、なるべくイスに座らず、カウンターなりで書き物をするようにしたり。

さて、午前中はエマードさんに継続教育のディープダイビングとサーチアンドリカバリーを教わる。アドバンスのときにも似たようなことはやったが、ここではスペシャリティ並みの深さでやる…ということになっている。この項目はスペシャリティを持っていると省略できるらしい。エマードさんはフィリピン人インストラクター陣の中でもかなり大人。物静かな話し方で、親切丁寧に細かく教えてくれる。

個人的にはリフトバッグを使ってのリカバリーが面白かった。ウエイト8キロ分くらいをあれっぽっちの空気で浮き上がらせちゃうのが不思議、なんて思った。また、このウエイトを持ち上げるとやっぱり沈んで運びづらい。そしてBCDで調整するのだけど、今度は荷物を離した途端に浮き上がるわけで、その危険性なども体験できた。レスキューでも習ったサーチアンドリカバリーだが、これもなかなか楽しかった。レスキュー講習のときは失敗したこともあったので、注意深くサーチしてきちんと見つけることができた。

ディープダイビングでは、30mまで潜って数字をカウントする。窒素酔いの影響を見るためだが、別段水面と変わりなかった。30m程度では自分は窒素酔いしない、ということだな。もちろんその日のコンディションによって多少なりとも変わるとは思うけど。

午後はまた別のイントラであるオリバーさんとオープンウォーターのプール講習アシスタントを行った。OW講習を見ていて思うのは、やはり最初は息を吐けないというのが、一番大きな問題だろうということ。沈めさせるためにウエイトを重くするやり方もあるのだろうが、それはオーバーウエイトで正しくないわけで。P.C.Diversでは安直にウエイトを増やさず、何度もやらせていたのが印象に残った。

次にマスクの脱着だが、人間は顔を水に漬けると反射的に息をこらえるようだ。不得意な人がいて、マスクを離す前に息を大きく吸い込んでこらえてしまう。普通に呼吸していれば、息を素直にはけるので浮いていかないが、マスククリアする前にこらえてしまうので浮上していってしまった。そりゃこれまで水の中では息ができなかったのだから、こらえちゃうのは当たり前。ここら辺は頭で理解して頑張って思い込むしかないな、と思う。自分は最近では余裕でもないが、それほど緊張しなくなった。

ところでオクトパスは日本では左から出すのが主流のような気がするが、自分の器材を見たオリバーさんに、オクトパスは右からじゃいっとバラされて直されたw。というわけで今日から右オクトパスデビューですわ。世界的には右だしが主流かとは思うから、今後はこれで覚えることにする。ま、あんまり使わないしね。慣れですね。そういえば日本では釣りに使うリールも昔、右ハンドルで入ってきて、それで覚えてしまい世界とは逆になってる。ルアーから入った人は左ハンドルなので、これは是正されているけど。

さて、明日はディスカバー・ローカル・ダイビングのガイドをシミュレーションするので、ブリーフィングの元を作らなければならない。ということで宿題をやらなければならないのだった。まさかあんなことが起きるなんて、この時点では思いもせず…。

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