前日の夜22時くらいのこと。さて、明日の課題であるブリーフィングを作ろう、と思ってアパートに帰ってからマニュアルとノートを机に用意。コーヒーでも飲むかあ、と思ってポットをつけたとたん電気が消えて闇に包まれた。ありゃ、ブレーカー飛ばした?と思ってブレーカーを見てみても落ちてない。まさか、と思って外を見ると真っ暗闇w
アパートの管理人というかお兄ちゃんがLEDランタンを持ってきてくれ、闇からは解放される。だが、しばらく電気が点かないのは覚悟しないといけないようだ。お兄ちゃんにどのくらいで回復するの?と聞いたら、1時間くらいかなぁ?と答えた。いい加減さを差し引いても2時間あればリカバリーするかな、と思い待ってみるが、一向に停電のままwそのまま寝てしまった。
結局朝方4時くらいになってようやく停電から復帰。エアコンで寒くて目が覚める。その後6時くらいに、のそのそと起きてブリーフィングを書く。文章書くのは不得意ではない…はずなので30分くらいでできた。オレってば優秀すぎるw。
だが読み上げてみると5分たっぷりかかるw
オレってば優秀じゃない。こんなの船の上で聞かされたらイヤだよな、と思う。なのではしょるところは後ほど教わることにした。
と、フィリピンらしい停電を体験して迎えた六日目 。午前中は初日、二日目を担当してくれたジュリーさんが行うファンダイブのアシスタント。場所はナルスアン島に向かう。ブリーフィングの内容をシズちゃんに聞いてもらったが、基本的なエントリー方法やエグジット方法、残圧の自己申告などは出発前にやるので、それは省いてもいいこと、そして出るかどうかわからない魚はヘタに紹介しない方がいい、ということを言われた。後はジュリーのを参考にしてね!ということなので、一本目はじっくり見ることにする。
なお、ナルスアンはヤッコエイが有名なところだ。前日に二本目にブリーフィングをするように言われていたので、一本目はお客さんにつきそう。さて、ジュリーさんのブリーフィングだが、非常にシンプル。
「ここはナルスアン島ね。魚いっぱいいるね。桟橋で潜って餌付けしたら、その後自分の彼女紹介するね」程度w。
え、これだけかよ?と心の中で突っ込んだ。ちなみに彼女というのはナルスアン島の海底にある少女像のことだ。
さて、その一本目でトラブル発生。ダイビングに慣れていない女性に同伴していたのだが、その人がマスクの曇りを取ろうとして、ちょっと外すところを、マスクをガバッと外して、プチパニックに。自分からは見えない角度でやったので、マスククリアしようとしてるのかな?と思っていたので、静観していたのだが、ジュリーさんが慌てて飛んできた。ジュリーさんからはレギュレータを外そうとしてるように見えたらしい。上がった後、慣れていない人は、OW講習生よりも突飛もつかない行動に出るので注意するように指導された。
二本目は、自分がブリーフィング。先ほどのトラブルを踏まえて、何かあったら必ずおかしい場所を教えてくださいね、と念押ししてみる。その後潜ってドリフトダイブするが、あまり先に進まないように後ろをたびたび見ながら、何かいないかなー、と探す。正直初めての海でわかるわけもなくw
気をつけたのはガイド中にどのタイミングで残圧確認するか、ということ。これはジュリーさんのタイミングを見て覚えておいたが、15分から20分で一度聞き、その後は70で自己申告なので、それまで待つということにした。女性のみだったので、みんなエアは全然消費されない。なのでダイブが終了するまで自己申告する人は誰もいなかった。もちろん、慣れていない人のエアはジュリーさんが頻繁に確認していたけど。
二本目が終わった後、デブリーフィング。自分のブリーフィング自体は無事お褒めの言葉をいただいた。ショップに戻ってから後はお客さんに感謝の言葉を述べ(あらかじめ練習でガイド役をやらせてもらう旨はちゃんと説明させてもらっている)、ログブックにサインしてくれ、と言われてサインする。なんか照れるというか、あー、サインする側ってこういう気持ちなのか、と少し角度は異なるのだろうけど理解できた。毎日していれば気持ちの変化もあるんだろうけどね。とにかくご協力いただいたお客さんには本当に感謝。群馬県から来られていたそうだけど、普段の生活ではまず会うことはないだろうと思うのでダイビングに感謝。
午後は、オポンさんと継続教育生徒ダイバーのロールプレイ。本来はアドバンスなりレスキューの講習生に対するアシスタント業務なのだが、講習生がいないため、インストラクターを生徒役にして練習。もう一人生徒役にアベちゃんも協力してくれた。オポンさんが日本語があまり得意じゃないので英語でブリーフィングを受ける。ちょっと理解が足りなかったかもしれないが、とりあえず二人を引率して、桟橋ポイントから水中へ。
ドロップオフ沿いに泳ぐのだが、二人ともやたらトラブルを起こす生徒役として振る舞う。これはシズちゃんが仕込んでいたようだw
二人とも足が攣ったり、手で泳いだり、適当なフィンキックしてみたり。その都度注意したり、マッサージに手を貸したりしてトラブルを修正して行く。ここらへんはまあまあうまくできたような。
4本目はその後残っていた水中マップ作成の続きを行った。上がったあとマップをオポンさんに指導されつつ作成。そういえば一日4本潜るのって初めてかもしれない。上がったあと、オポンさんに水中マップのポイントを教わり、ショップでマップ作成。やっと終わった。
これですべてのカリキュラムが修了したのだが、前日に「全部明日で終わらないかも」と聞いていたので、もう一日くらいガイドをやってみてもいいかなー、なんて思っていた。だがしかし。「うん、全部終わったからもう大丈夫。」とあっさり終了w「え?まじで終わりなの?」と思うが、終わりだそうな。
というわけでダイブマスターの修行はあまり山場もなくフィナーレを迎えたのだった。