海外でIEとIDCを受けるということ

IEについて

なぜかIEを海外で受ける…というと顔をしかめる人もいらっしゃるようで、理由を聞くと日本に比べるとハワイやフィリピンは甘い、ということらしい。本来ならPADI規準は変わらないのでそういうことがあってはならないのだが、問題として過去にはエグザミナーとコースディレクターが仲が良すぎるための癒着や、候補生のコースディレクターが通訳をすることで、候補生の発言にプラスマイナスして、ブリーフィングを通過させた、などの事例もあったらしい。あくまでも伝聞なので、すべてを本当のことだとも思えないが。

だが、こういった噂もあいまって、そういった印象を受ける人が多いのだろうと理解した。

実際に自分で受けてみると、IEに関しては普通にフェアにジャッジされていた。エグザミナーは厳しくジャッジしていたし、お目こぼしや見逃す、なんて行為は一切なかった。4人も落ちたのだ。日本と違うのは会場にCDが入れることはかなり異なる部分だ。なんせオープンウォーターでの会場も一般のホテルだから普通に家族が応援しに会場にいたし。ここは他のカルチャーだと普通なのだから気にしても仕方ない。自分の場合、いくらコースディレクターがいても答えを教えてくれることはなかったし(というか父母参観に来ていたような感覚)、他のチームもそうだったと思う。コーチング的なことはしていたと思うけど。

なのでアジア圏はイージーだ、というのは今では違うと思う。

※日本でIEを受けたことがないので断言はできない。

受けてみて思ったのだが、IEはガイディング知識や技術をテストする場でもないし、あくまでもインストラクションをテストする場なので、これはドコで取ろうと一緒だ、と思った。沖縄で受けようが伊豆で受けようがIEは本来変わらないもの。日本人である自分もよく陥りがちなんだけど、こうあるべき、とかのロジックになっちゃうとここらへんを不必要に難しく考えちゃうのかも。

と新米なオレが言ってもちゃんちゃらおかしいだろうけどw

IDCについて

さて、IDCに関しては確実にこれは日本クオリティだ(笑)。日本人CDと日本人IDCスタッフがやっているわけで場所がフィリピンになっただけ。まだ寒い日もある日本じゃなくて個人的にはこれがありがたかった。最近寒がりになったのだ。

そして潜れないコンディションであることはまずないハウスリーフを使えるのも有利だったし、歩いて30秒でダイビングできる環境はありがたかった。

逆にネガティブな部分としては自宅から遠い場所で行うので忘れ物とかリカバリーが利かないことや(日本でも沖縄でやれば一緒だが)、泊まるところや食べ物が普段とまったく違うことなどがあるかと思う。自分は食べ物などにあまりストレスはないのでおいしく食べられれば幸せなので気にしない。後は、家にいるとついだらけてしまうので、こういった隔世の場所で勉強するほうがはかどる。ということでこのネガティブ要因は個人差がある。

IDCをどこで受けようか考えているときは逗子とかでいいかな、と思っていた。自宅から毎日でも通える。でもそうすると日々の仕事に絡まれるところも出てくるし、無理しがち。なのでどっぷりと浸かれる違う場所を選んだ。

後は…マニュアルすべてをキャリーしてくるのはちょっと大変だった。はかりで計ったら8㎏もあったので、他に器材やら着替えなどを含めるとギリギリだった。せめて国内なら宅配便という手も使えるが、海外だと使えない。ここは日本国内でやる方が有利だ。

費用面

IEとIDCの費用はおそらく日本国内の方が高い。IEはAU$710なので現在のレートだと53,000円におさえられる。IDCもD-DOWNでEFRIと宿泊まで含めたパックで18万弱。その他のeLearningやマニュアルなどのコストは一緒でここに14万円程度か。航空券もフィリピン航空でセブまで往復6万円強。沖縄とそれほど違いもない。伊豆や都内でやれば、この部分はまるっと削れる。

後は海外で受ける場合には通訳が必要になる。数人いれば頭割りできるが、自分は一人で雇ったために、一人で負担。これに36,000円かかった。日本やアメリカで通訳を雇う価格に比べればすばらしく安いのだが、絶対額としてこれだけかかるので正直きつかったw

そんなこんなで海外で受ける方が安い、とはぜーんぜん言えないのでここらへんは自分がどういう環境で臨みたいかで判断すればいいと思う。

日程面

自分はIDCは六日間、予備日が二日あったのとEFRIが二日間。これで十日間になる。さらにIEは二日間、IEが終わった後も一日つけていたし、移動日もまるまる二日かかる。なので全部で十五日間だった。予備日にどれだけ割くか、とEFRIを別で受ける(事前に受けておくとか)ことである程度日程短縮ができるが、予備日がまったくないと進行が遅かった場合には困るので(自分の要因でなく他の参加者によって変わる可能性があるから)、あんまりタイトな日程は無理かなと思う。後ろにIEが控えていればなおさら。

自分はできなかったが(集中したかったので)、週末ごとに受ける、などの日程が一番ラクにやれて、IEも受ける日を特に決めてない、なんてのが日程的には一番調整しやすいだろう。当たり前だけどw

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