Bismの新しいダイコン、GRANDEがとうとうデビューした。2011年から出ますよー、と案内されていて、その割にはいつ出るのかまったく不明で、出る出る詐欺かと思われていたダイコンだけど、とうとう7/16に発売された。実際のモノを見てきたが、専用のケースに収まっていておシャンティなカンジではあるw
主なスペックは以下のようになっている。
【時計機能】
Dual Time(国内・国外)
カウントダウンタイマー
クロノグラフ(ストップウォッチ)
デイリーアラーム
バックライト機能
※デュアルタイムを設定できるのは便利かも。普段使いの時計としての機能、ストップウォッチやアラームなども充実している。
【ダイブコンピューター機能】
水深表示(0.1m 単位、最大水深100m)
温度表示:-9~60℃
ナイトロックス(酸素比率設定Air、21~50% 1% 単位)
潜水前計画
飛行機搭乗待機時間カウントダウン
脱飽和カウントダウン(最大23:50)
ログまで1ボタン(最大24 本)
※ログアップダウンスクロール
平均水深表示
エキジットタイム表示
ヒストリー(総潜水本数、総潜水時間)
バックライト
体内窒素量バーグラフ(5 段階表示)
体内酸素量バーグラフ(5 段階表示)
酸素分圧表示
安全停止カウントダウン
減圧停止カウントダウン
ディープストップカウントダウン
高所潜水対応(自動切換・淡水計算、最高高度4,270m)
ゲージモード
フリーモード
※体内窒素バーグラフだけではなく酸素バーグラフもある。ディープストップもついているのも最近のダイコンらしい仕様。
【アラーム設定】
警告LED 表示
警告音(ON/OFF)
深度警告
潜水経過時間警告
残存潜水可能時間警告
体内窒素蓄積量警告
酸素分圧警告
【ユーティリティ】
ダイブモードオートスタート(ON/OFF)
表示単位切替(m・℃/Ft・F)
安全停止設定(水深・時間)
ディープストップ設定(ON/OFF)
セーフティ設定(ON/OFF)
バックライト点灯持続時間設定
サンプリングレート(2、15、30、60)
【電池】
電池寿命
・時計のみの場合約3 年
電池交換目安(1ダイブ1時間以内として)
・ 1年または300 ダイブ
ユーザー電池交換可能(電池交換キット別売)
【その他】
重量84g
減圧理論/ホールデン改良モデル
体内区分/12コンパートメント
標準装備
- PC インターフェースキット
- エクステンションベルト
- ガラスガード
[メーカー定価]
¥82,000(税別)
とまあ、スペックはいいとして。このスペック、どこかで見たことあるような…と思って記憶をたどったら、コレでした。
OCEANICのATOM3.1とほぼ同じ…。厳密に言うと以下のように多少異なる部分がある。
- 減圧理論モデルの違い
GRANDEはホールデン改良モデル、ATOM3.1はDSAT(PADI)とビュールマンを加味したOCEANIC独自のアルゴリズムになってる。だからといって、そんなに劇的に相違があるわけでもないだろう。コンパートメント数も一緒だ。 - 液晶の違い
表示されている情報が異なっているので液晶も違いがある。 - オプションの相違
ATOM3.1にはトランスミッターを装備することができる(価格は42,000円もする)のと、PCインターフェイスが別売り。GRANDEは現状トランスミッターを接続できず、PCインターフェイスは付属しているのが大きな違いだ。 - 価格の相違
OCEANICのATOM3.1はオンラインショップでは54,800円とリーズナブルな価格になっているが、インターフェイスの価格である9,800円を加味すると、64,600円。Bism GRANDEはインターフェイス装備しているのとガードやエクステンションベルトも付いている(もしかしたらOCEANICのATOM3.1にも付いているかもしれないが確認できず)。仕切りがよくわからんが、GRANDEは割り引いても7万円程度のような気がするので、価格面ではOCEANICが有利か?
なんていうか、待たせた割にはどこかのOEMなんだなぁ、というのが正直な感想。もっともBismのブランド力で、国内ではOCEANICよりも売れそうだけど。自分で選ぶならOCEANICにするかな。価格的にはその方がお得な気がする。
※7/30追記 OCEANICのサイトで別のダイコンを見ていたところ、GEO2.0もATOM3.1とほぼ同じようなスペック。DIVE GRANDEがどっちに近いのか?と悩んだが、重さから見てたぶんATOM3.1だと思われる。GEO2.0の方が古いし、最新のATOM3.1と合わせているんじゃないのかな、という憶測をしてみた。もっともどちらもドコが違うのかわからないくらい同じスペックなんだよなあ。
なお、BismのサイトではGRANDEのカタログを見られる。クレームというか、勝手な自分の感想だがプロダクトをFlashで見せる…という作りのWebサイトは大嫌い。SEOもしづらいだろうに、BismもWebマーケティングをちゃんと考えた方がいいと思う。このサイトじゃiPhoneとかじゃ見られない。また、左のメニューからレギュなりゲージなりを選ぶとカタログの該当ページが開く…はずなんだけど、カタログのバージョンが違っているようで、別のページが開く。このサイト、きちんと運営されてない、とイメージさせてBismのブランド価値を損なうサイトになってるんだよな。せっかくいいプロダクトを作っているのに、もったいないと思う(もっともレギュとかゲージ、BCDはいいとしてその他のプロダクトには惹かれないが)。
と文句ばかりで終わる記事になってしまったのだった。すいません。