ダイブマスターへの道-7章:5日目

五日目。慣れてきたような疲れが溜まってきたような。腰は相変わらず痛い。立ちっぱなしなら痛まないので、なるべくイスに座らず、カウンターなりで書き物をするようにしたり。

さて、午前中はエマードさんに継続教育のディープダイビングとサーチアンドリカバリーを教わる。アドバンスのときにも似たようなことはやったが、ここではスペシャリティ並みの深さでやる…ということになっている。この項目はスペシャリティを持っていると省略できるらしい。エマードさんはフィリピン人インストラクター陣の中でもかなり大人。物静かな話し方で、親切丁寧に細かく教えてくれる。

個人的にはリフトバッグを使ってのリカバリーが面白かった。ウエイト8キロ分くらいをあれっぽっちの空気で浮き上がらせちゃうのが不思議、なんて思った。また、このウエイトを持ち上げるとやっぱり沈んで運びづらい。そしてBCDで調整するのだけど、今度は荷物を離した途端に浮き上がるわけで、その危険性なども体験できた。レスキューでも習ったサーチアンドリカバリーだが、これもなかなか楽しかった。レスキュー講習のときは失敗したこともあったので、注意深くサーチしてきちんと見つけることができた。

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ダイブマスターへの道-6章:4日目

四日目。学科試験の残り。54点/60点。PADIの問題が間違えていて、1点少なかったのをシズちゃんにコレであってるはず、と食い下がりチェックしてもらう。問題が間違っているのはよくあることらしい。とりあえずこれで学科は全部修了。スタミナスキルも終わっているのでほっとしている。ちょっとのんびりモードかもしれない。午後から水中マップ作成を行うので、その予習やら緊急アシストプラン作成、そしてブリーフィングの下書きなど机上の作業を行う。

ダイブショップから海を見る

午後はポーさんをバディにして、PCRの桟橋ポイント水中マップ作成のためのダイビング2本を行う。最初4本潜りたいと言ったら、ポーさんにどん引きされる。あれ?加藤さんはそのくらい潜ったと言ってたのになぁ?と思ってシズちゃんに確認すると、一日じゃ無理でしょっ!と突っ込まれる。あ、別日想定なのですな。

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ダイブマスターへの道-5章:3日目

三日目。なんとなく会社に出勤しているような気分になる。なお、出発前にぎっくり腰気味になり、講習中にタンク運びなどもやらなければならないし、連日のダイビング器材を着装する行為なども含め、腰がだんだん痛くなってきた。イスに座ってから立ち上がるとしばらく悶絶…。だましだましなんとか続行する。

午前は加藤さんが行う体験ダイビングのアシスタントを行った。プールと海で体験ダイバーにつきそう。プールでのレクチャーの後、自分が加藤さんを生徒に見立ててマスククリアやレギュレータリカバリーなどのデモンストレーション。こうしてプールにおけるOWなりディスカバースクーバ(体験ダイビングのことね)で、色々とスキルをデモンストレーションしていくことになる。あまり慌てずにできてはいるが、もっとおおげさにやった方がいいよ、とアドバイスされる。

さて、プールから次に桟橋に行って海に入ったのだが、かなり潮の流れがキツかった。自分は後ろを着いていっただけなのだが、かなり疲弊した。体験ダイバー二人を連れて泳ぐ加藤さんのスタミナはすげぇ、と思った。実際にダイビングしている時間は20分足らずだとは思うが、のんびりできない状態なので5分程度に感じた。

海から戻ってからスタミナスキルで残っているうちの800mスノーケル。おそらく2点だったようなw。あれ、合格できるのかコレ?と不安になる。言い訳ではないが、800mを20mプールで泳ぐと20往復することになる。途中で何メートルなのかわからなくなりペース配分が不安になってくる。これから受けるのなら、何かカウンターを使うといいかもだ。

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ダイブマスターへの道-4章:2日目

二日目ともなると、それほど緊張はしない。午前はジュリーさんが行うオープンウォーター講習のプール実習のアシスタントとして参加。昨日もスキルサーキットをやっていたので、その復習ちっくに自分でも横で見ながら練習してみる。もちろん講習生がトラブルを起こした時のためのサポートなので、講習生がやるときにはしっかり見ている…つもり。人のやっているのを見ると自分にも勉強になる。やはり人それぞれストレスのポイントや出来不出来はあるので興味深かった。

午後はプール実習の残りをやったあと海洋実習に同行。P.C.R.の桟橋ポイントである。ここの桟橋、700mもあるために歩くだけで一苦労。まずは、一本目で全員でエントリーして水底に集合するが、途中でストレスを抱えた人が浮上して脱落。そのため、ジュリーさんは残りの講習生を相手に講習を続け、自分はその人を曳航して一本目は中断した。

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ダイブマスターへの道-3章:始まり 1日目

フィリピンってすげー国だ。

早朝に迎えに来てもらい初めてショップに移動中に思ったことだ。空港から宿までは夜だったこともあって、あまり状況が読めなかった。それに空港周りは道路もしっかりしているし、街っぽい。だが、マクタン島のリゾート地域を通る道路の周辺はもうスゴい状態。そこらへんにヤギや牛、そして鶏がいる。野生じゃなく飼育されているようだが、放し飼い。フリーダムな作りの家がほとんど。なんというか冬という季節があったら、凍え死にする人が続出するだろうな、と思う街。暑い国はすべてが適当でも死にはしないのだろう。この光景は最初はかなりの衝撃だったが3日するうちに慣れてきたw

ま、こんな感じの街ですw

さて、いよいよP.C.Diversに到着し、いよいよダイブマスター講習(以下DM講習)の始まりだ。

最初はオリエンテーション。日本人インストラクターのシズちゃんこと山口さんから受ける。ここではスケジュールなどの概略などを説明してもらう。だが、予定は予定なのでガンガン変わるので前日にスケジュールを決定します、とのこと。初日だが、一応器材類は全部持ってきたので潜る用意はあるのだが今日は潜るかどうかは不明。

そしていきなりDM講習として一番自分がイヤだな、と思うスタミナスキルからのスタートになった。インストラクターはジュリーさん。かなりでっかいカラダだけど優しくてダイビングは当たり前だけど、上手な人。その人についてもらい、まずは立ち泳ぎのチェックから。このDM講習の立ち泳ぎは15分間行ううち、最後の2分は水から手を出さなければならないというもの。息をめいっぱい吸って、浮力を確保し顔だけ出すようにして脱力して浮くようにする。真面目に泳ぐと疲れるのでこれで浮いている状態を作るわけだ。そして最後の2分間は多少足を使いつつクリア。これはできてしまえば満点の5点。最後のパートで手を水に入れちゃうと3点。ここで得点を稼がないとクリアできないのでがんばってみた。

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ダイブマスターへの道-2章:出発編

3月某日。成田へ向けて出発。ちゃんと荷物の準備をしたつもりでもやはり忘れ物はある…。自分のクルマを運転して成田へ向かったのだが、途中「あれ?新しいダイコン*1持ってたっけ?入れた記憶がないな。あ、eRDPML*2もないや…」と忘れたかもしれないものをツラツラと思い出す。途中幕張SAで確認するも、やはりなかった。まぁ、なんとかなるだろ。もう戻れないしなんとかなるだろ、と思って成田空港へ到着し、クルマを預けた。

*1 新しくMARESのMatrixを用意しておいたというのに…
*2 PADIのマルチレベルダイビングするときのダイブテーブル計算機。講習時に使うので買わないといけないグッズ。でも今後使うことはない…。

さて、JALでチェックインして荷物を預けたのだが、ここでe-Ticketを受け取ったときに疑問が生じたのでグランドスタッフに聞いてみる。「あのさ、マイレージとフィリピン航空のチケットが別切りになってるけど、これでも国内線の荷物を国際線扱いしてくれるのかい?」と聞くと、確認します、ということになる。そしてグランドスタッフが言うには大丈夫だということだった。ここで大丈夫と言われたら、これ以上確認しようがないので、そのまま機上の人となる。

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