バルト海に沈む巨大物体の正体

今年の頭に、オーシャンエクスプローラ社が発見したバルト海に沈んでいる、という巨大物体の記事が話題になった(CNNが記事にするまでたいした話題じゃなかったみたいだけど)。すっかり忘れていたのだが、どうなったのかな?とオーシャンエクスプローラ社のサイトを見てみると…。

以下のような記事が。本日アップデートされたばかりのホヤホヤの記事だ。Google翻訳を使っているので多少おかしくなっているところはご容赦。できるだけ直したつもり。

2012/6/15 プレスリリース

トレジャーハンター、オーシャンXチームは、バルト海の神秘的な円形のオブジェクトに潜り、ユニークなものを発見しました

トレジャーハンターは、海底に何らかの異常を発見したことを確認しました

ストックホルム、スウェーデン、2012年6月15日

オーシャンXチームは、バルト海で円形のオブジェクトに潜り、彼らが今までに経験したことのないものに出会いました。 続きを読む

SUBGEAR XP-10

意外にSUBGEAR XP-10で検索されてこのブログに来る人が多いよう。MaresのMATRIXの方が注目されているだろうから、絶対数はMATRIXの方が段違いに多い。今年発売され、Maresブランドだし、先進的な機能もあるのだから、当然と言えば当然。

しかし、このXP-10も廉価な割にはちゃんと使えるダイコンなので、予算ないけどダイコン欲しい、ってな人にはお勧めできると個人的には思う。というわけでこれから買う人の参考になれば、ということでメモ的に書いておく。

まず良いところ。

  1. 価格が非常に安い。
    なんだかんだ言って2万円を切るんだから。ちょっと上にはSUUNTOのZoopがあるけど、5千円くらいの違いがある。この価格帯で5千円差はでかい。

    【ダイブコンピューター】SUBGEAR/サブギア 日本正規品 XP10[205590260000]

    SUBGEAR XP-10
    価格:17,500円

  2. PCとのコネクションがカンタン。
    USBのIrDAインターフェイスなどを用意しないといけないのだが、それだけ用意すればパソコンにつながっちゃう。他の高級ダイコンなどの場合には、インターフェイスだけで1万円から2万円などとあほらしいプライスを付けているものもある。その中でこれさえプラスすればいいのだから、オトクだ。
    問題はIrDAインターフェイスが若干過去の遺物化していて、入手性に難があるかもしれない。もっともAmazonで買えるから問題ないだろう。もっと安いのがいい!という人は香港にあるDealExtremeで買うことをオススメ。送料無料。だが、いつ届くか若干不安にさせられるw
  3. 窒素がグラフで見える。
    あくまでも目安程度にしかならないが、窒素が溜まっている量がグラフで見える。緑のエリアから黄色のエリアなら大丈夫ということになる。赤のエリアはデコを出した、という状態だ。
  4. ちゃんとエンリッチドエア(Nitrox)対応。
    22%から50%まで設定できる。というか今時設定できないダイコンもないだろうけど。
  5. 浮上速度違反が可変。
    深度に応じて浮上速度の基準レートが変化する。例えば27mより浅い場合には11m/分。しかし18mより浅い場合には9m/分というように。闇雲に18m/分以下ならいいんでしょ、という雑な計算はしていない。
  6. ソフトが意外にしっかりしてる。
    パーフェクトではないけれど、Dive Demoというソフトでログ管理ができる。日本語入れると落ちたりするが、とりあえず使える。時間などもあとで修正できる(複数ダイブまとめて)ので、海外のスポットで、時差を直さずにダイビングしちゃったとしても問題ない。 続きを読む

水に入らないとイライラ

フィリピンから帰ってきて最初の週末。前後の時期は二週間ぶりに帰ってきたというのに仕事もなく、これだったら沖縄行っても大丈夫だったんじゃないか?と思うほど。月曜日に潜って火曜日に帰ってきて、まだパッキングもちゃんと解いていないその週末なんだから少しはガマンしろよ、と真面目なオレが耳元で囁いているし自分でもそう思うのだが、やはり数日水に入らないと気持ちがざわざわする。やっかいなものだ。

その気持ちを静めるために土曜日には区民プールに行き1時間ほど泳いだ。スクーバのようにレギュをくわえていいわけでもないし、フィンは大丈夫そうだけどマスクとスノーケルはダメだろうから、普通に泳ぐわけなんだがウェットは着られない。カラダがフィリピンに慣れきっているためか水温29℃もあるのにウェットスーツがないので寒い。泳いでいるウチに汗かいてくれば解消はするのだが。

ダイビングを始めてからと言うもの、定期的に浮遊感というものを感じないとダメになっちゃったのか?という気がする。いや、本当はフィリピンや夏の沖縄の日差しが恋しいだけだ。昨年はニュージーランドや石垣島をはじめとして、週に一度は釣りに行き日差しを浴びていた。その習慣が今年はなくなり、天気が良くてもオフィスにいることが多いわけで、そのために感覚が狂っているのかもしれない。いや、それが普通のサラリーマンなんだけどと自分にツッコミを入れつつ、すでに普通じゃない自分にはなかなかシンクロできない感覚なのだった。

セブに滞在中は洗濯物をリゾートの人に洗ってもらっていた。洗いざらしのTシャツには、洗濯したときに使った柔軟剤の匂いが残っていて、少しフローラルでトロピカルなダウニーの香りが残っている。その洗濯してもらった最後のTシャツを着て、その残り香にセブ島の熱い日差しとむわっとした空気を思い出し、その感覚に包まれる。

いつか早めに仕事をリタイヤして、ダイブトリップしながら、日常にはない香りに包まれて暮らしたいと思いながら明日のために仕事の準備をする。そんな週末だった。

IDCへの参加 その3 プレゼンテーション

IDCはトータル六日間の予定で行われる。通常はAIコース→OWSIコースが順番に行われるが、今回は先にまとめて座学→実技的なものの順番となった。

というわけで、初日はオリエンテーション。そして岩谷さんによる知識開発(要するに講習時に学科を教えること)プレゼンテーション、そして限定水域での講習手法…というかこれもプレゼンテーション、を学ぶ。

IDCは、このプレゼンテーションスキルを学ぶことがほとんどだと個人的には思う。その他の項目はごくわずかという印象。

プレゼンテーション、というと仕事でやるプレゼンみたいなことか?と思われるかもしれないが、なんというか日本的なプレゼンテーションとは異なりアメリカ式のプレゼンテーション。例を挙げるとすれば、よく映画や海外ドラマ、そして戦争ゲームである作戦前のブリーフィングを想像してもらうとわかりやすいかもしれない。例えばこんなシーンだ。

場所:航空母艦のブリーフィングルーム

パイロットや爆撃手がブリーフィングルームに集まっている。ザワザワしている…。そこへ作戦指揮官が登場。そしてこういう話をする。

「野郎ども、よく集まったな。昨夜飲み過ぎて二日酔いの野郎はいないな?よし、OK。今日の作戦を伝える。」→コンタクト(いわゆるツカミだね)
「今日の目標はやつらの横っ面をはたくことだ。つまり、この場所に展開している戦車部隊の右翼側を叩きつぶすことがミッションになる」→この作戦の達成条件
「やつらの右翼側には友軍の地上部隊が10キロ離れた場所にいる。友軍が前線を上げていくときに戦車部隊が邪魔になるので、叩きつぶし、友軍の前進をラクにしてやるわけだ。」→この作戦の価値

というようにダイビングにおいて、この知識やスキルを達成する条件は何か、そしてその価値はなんなのかをきちんと教えるのがPADIのダイビングインストラクションのシステムということになる。この後、そのスキル達成のためのステップ(この例なら攻撃手順とか)を説明して、注意点などを述べることにつながっていく。

終わった後にはちゃんとディブリーフィングを行い、達成できたことを褒め、次につなげていく。通常の仕事でも同じことをなんとなくやっているものだが、IDCではそれを明文化してきちんとツールとして使えるように教育する。もしこの手法を20歳くらいできちんと学べ使いこなせたら、将来業務のときにも必ず生かせる知識、知恵となるだろう。惜しむらくは20歳くらいだと、なかなかこの価値に気づきにくい。もう少し歳を重ね、実際に人を指導したり、部下を扱うとき、業務指示するときにかなり使えるのだが、その域まで行っていない(ことがほとんどだろう)と、この価値にはすぐに気づけないだろうな。

たぶんIDCでよくみんなが最初につまずくのがこのパート。自分は仕事上話すのは必須だし得意なので、まったく苦にしない。戸惑ったのは用語くらいで(もっとわかりやすい訳というか例があるんじゃないのかなあ)、通常の仕事とそれほどかけ離れているわけではないのでむしろ楽しいwでも、実際にIDCを受ける年齢のコア層はこういったことはまだ不慣れだし、年齢もあってやりづらく感じるだろうと思う。

さて、初日はこうして知識開発と限定水域(オープンウォーターと違ってスキルの細かなところまで教えるやり方)でのプレゼンテーションを学んだ。

学科を10時間やったので、リフレッシュしたくなり水に入りたかったので、この後渡部さんがサンセットダイビングに連れて行ってくれた。ニチリンダテハゼやニシキテグリを見て、暮れなずむハウスリーフを1時間程度ダイブしリラックス…というかコースディレクターと一緒に潜ると緊張してあまりリラックスできないようなw。

なお、このハウスリーフは24時間ダイビング可能である。バディがいれば(いなくてもガイドをお願いすればいい)、死ぬほど潜れるw宿の自分の部屋の前を通り、ダイブサービスから1分のところでエントリーできる。レストランもあるので、一歩も外に出ず全日程を死ぬほどハウスリーフで一日6ダイブくらいしてマクロ三昧するのもいいかもしれないwオレはイヤだけど。

ハウスリーフをレストランから臨む。レストランはイマイチw

Mares MATRIXその後

4月の下旬に宮古島に行って潜ってきた。同じ月に沖縄にまた行くなんて、本当にダイビングアディクツだと思う。タンクの空気を吸わないといけない病気みたいなもんだ。宮古島のダイビングについては別のページに書くことにして、ここでは通算6本潜ったわけだが、その間のMatrixの挙動について書こうと思う。

結論からいうと、普通に使えた。当たり前だが。前回警告音が聞こえなかったのは、やはりフードを被っていたせいのようだ。それと音に慣れていないのが原因かもしれない。音に慣れてないのはどういうこと?と思うかもしれないが、携帯電話などを新調したときに呼び出し音がしても、普段聞いたことのない音だと、自分のではないような気がして気づくのが遅れる。気づいたとしても自分の音ではないと思って、誰だようるさいなあ、なんて思った経験はあるはずだ。それに近いのかもしれない。

Maresの常なのだとは思うが、浮上警告に関しては9m/分を越えるとすぐピーピー鳴る。根の下からトップに上がるときに、今まで気にせず上がっていたがこいつはすぐに警告を出すので、注意するようになった。

次に充電時間。しばらく使っていなかったので、空になっていたので改めて満充電すると2時間半かかった。充電するときに、iPad用の2000mA出力があるACアダプターを使っての時間である。コイツには充電器が付属していないのでこのようにUSB出力のあるACアダプタやPCなりで充電する必要がある(ケーブルはついている)。PCの場合には種類にもよるが通常は500mAのUSB出力しかないので、この時間で充電できるかはわからんちん(カタログスペックでは1~2時間となっている。これもアバウトだよなあ)。

また、イタリアのプロダクトなんだからこんなもん、と納得するのが一番精神衛生的にいいのだと思うが、100%にならないでずっと99%だったりするwこういうパーセンテージ表示はあくまでも目安だと思えば腹も立たないので気にしないことにした。日本の製品がある意味でオーバークオリティなのかもしれないし。

今回は30mの深みでロウニンアジの群れをじっくり見たが、特にディープストップは出なかった。デコまで後4分程度まで潜っていたのだが、二本目ということもありそれほど窒素はたまっていなかったよう(前回は三本目に一番深い40mのところに潜るという状態だった)。

というわけで元気にメインのダイコンとして活躍中でありまする。

※6/13追記

Maresのサイトを見ると、MATRIXの日本語化プログラムは年内には…と書いている。えーと、まだ半年も残っているのに年内とはかなり、かーなーりー、アバウトな納期ではないか?自分もソフトウェア技術者なのであるが、ここまでかかるってのはおかしい。やる気がない、としか思えない。自分はネットだのIT業界にいるのであり、この業界も結構アバウトなところはあるが、ダイビング業界ほどアバウトじゃないなぁ、と最近思う。日本でバカ高いダイコンを買う人の身になって代理店はやるべきだろうと強く思うのだった。できないなら最初から売らなきゃいいのだ。

ダイビングブログを始めました

以前は異なるブログに書いておりましたが、ダイビング関連とPC関連、そして写真などが混ざると非常に散漫としたブログになるので、ダイビング用に別途作りました。いつまで続くかわかりませんが…。

とりあえずダイブマスター修行の話をつらつらと書いていきます。